mineoのマイそくを契約してみたレビュー
ずっと気になっていたmineoのマイそくスタンダードを契約してみました。
mineoのマイそくとは
マイそくはmineoで契約できる使い放題定額回線の事です。
通信速度は約1000円の1.5Mbpsか、2200円の3Mbpsとなり、遅い部類ですが、通信量の制限がないのが特徴です。
良いことばかりではなく、土日以外のお昼12~13時は、最大32kbpsの速度に制限されるという、かなり癖の強い仕組みになっています。
契約したきっかけ
SIMカードの入るノートパソコンを購入し、気候の良いときに見晴らしのいい公園なんかでテレワークできたら良い!と考えましたが、モバイル回線の通信量が丸一日つないだりしているとバカスカ減りそうな気がしてなんだか不安です。
マイそくならば、つなぎっぱなしに全く抵抗がないと感じたためです。
契約するにあたりできればやるべき準備
普通にmineoのサイトへ行って契約をすると、契約事務手数料が3300円かかります。
ですが、まずAmazonに行って下の400円ぐらいのエントリーパッケージを買いましょう。
何か送られてくるわけではなく、メールで登録のためのコードが送られてくるためその番号を契約時に入力するだけで2,950円浮きます。
400円ぐらい |
たったそれだけなので、やらないと馬鹿馬鹿しいです。
検証
しばらく自宅から離れた状態になれる良いタイミングがありましたので、ノートパソコンにマイそくのSIMカードを刺して使ってみました。
アンテナピクト
概ね問題はありませんでした。MVNOですのでDocomoかAu回線です。
私のミスでWindows10側の設定が足りておらず、行きはずっと3G接続になっていました。😖
ただし3G接続だったとしても1.5Mbpsが上限のマイそく回線の場合、LTEにならなくても十分だろうと思っていましたが、特定の地域では3Gが全然入らなくなり通信不可能にななる場所がありました。
これは帰り、ちゃんとLTE |
- インターネットおよびアタッチ
- インターネット
- 添付(本当はアタッチだがおバカ翻訳してしまっている)
よくわからないのでインターネットを選んだのですが、それが誤りでした。
LTE接続するにはアタッチを含めなければいけなかったようで、帰りは「インターネットおよびアタッチ」に設定して使いました。パソコンについてるWWANモジュールによってここは変わるようです。昔のPCのはアタッチという項目は出てくることはなく、インターネットを選択しただけでLTEつながりました。
回線ではなく、自分の失敗談を書いてしまいましたが、回線自体は新幹線などの高速移動でも問題なく使用できました。
通信速度テスト
Googleのspeedtestで実行できる測定をやってみました。最高速度1.5Mbpsの回線ですからこんなものでしょう。
Amazonプライムビデオ視聴
1.3Mbps~1.8Mbpsあたりをゆらゆらします。
画質は高画質設定は無理でしたが、最低品質まで落とせば、特に止まるような事もなくガンダム水星の魔女の1話分視聴する事ができました。
最低画質でもノートパソコンの14インチ程度の画面では私は気にならなかったです。
LINEでテレビ電話
音声は問題ないのですが、映像がでませんでした。
まぁダメっぽいです。
Webブラウジング
Webページを見るのに特に問題はありません。
低速回線であることを忘れて、ちょっとしたツールのダウンロードしようとして、マイそく回線使っていたことを思い出し、中止しました。
普通のWebブラウジングには特段影響はありませんが、やたらに無駄に凝ってるサイトとかに行くとなかなか出ない場合もあります。そういうサイトの常連だときついでしょう。
ふりかえり
通信量の確認
GWに新幹線移動しつつノートパソコンでマイそくを使いました。
目的地ではWifiがあるためマイそくは使用しません。3日~8日までで1.3ギガバイト程度の使用でした。
多い日でも600メガバイト程度の通信量で、思っていたよりも少ない印象です。
8日の114メガバイトはほぼAmazonプライムビデオで水星の魔女を1話分見た量です。
よくあるMVNOの3ギガプランなどで収まってしまう通信量だったので、この結果からはこれといってマイそくSIMを導入したメリットはでていません。
マイそく(スタンダード)のポテンシャルを考える
1.5Mbpsを常に使い切る感じでずっと通信したと仮定して考えてみます。
ずっと1.5Mbpsで通信した場合
1日で使い物にならなくなる昼の1時間を除いて23時間すべて通信したとすると、
1.5(Mbps) * 60(分) * 60(秒) * 23(時間)=124,200
総通信量は124200Mbpsです。
bpsはわかりにくいので8で割ってbyteに直します。(8ビットが1バイトです)
124200 / 8=15525
15525メガバイト
1000メガが1ギガですので、計算上では15ギガ通信をすることができると考えられます。
マイそくの通信制限
しかしサービスを提供するmineo側の制限として3日で10ギガという制限があるので、15ギガも通信することはできません。1日当たりは
10 / 3 = 3.3
1/3なので約3.3ギガ 通信可能という事になります。
仮に起きて動いてる間に1.5Mbpsフルに通信をして10時間だとすると
1.5*60*60*10=54,000
メガバイトに直して
54000/8=6750
8時間フルで使った場合、6.7ギガなので一日あたりの制限3.3ギガを余裕でオーバーします。
まぁ、本当は3日間合計で10ギガなので厳密に1日3.3ギガ制限ではないのですが、ここでは毎日使うと仮定しているので、1日3.3ギガぐらいの通信量になる利用時間は
1.5*60*60*5=27,000
27000/8=3375
と5時間ぐらいがちょうどそのぐらいの通信量のようです。
マイそくの最大通信可能な通信量
毎日制限にかからないように最大通信をするとすると
1日分3.3ギガに31日をかけて
3.3*31=102.3
102ギガ通信できるというのが最大活用時のポテンシャルのようです。
まとめ
- マイそくスタンダードは、1日の通信量最大3.3ギガバイト(約5時間)まで通信可能な契約である。(※1)
- 毎日コツコツ3.3ギガ使えば、月あたり102ギガバイトまで使用することができる可能性がある。
- 昼の通信速度32kbpsは地獄、別にテザリング等別SIMによる通信ができないとお出かけしたときに困りそう
- 990円という金額に対し、通信できる量はとても多いので、固定回線を持っていない場合や、1日の大半が外出の場合かなり役に立つ
(※1:本当は3日で10ギガ、全然使わない日があればもっと通信できる)
個人的な結論
私の目的、たまに公園でテレワークみたいな場合、povoの一日使い放題(330円)か、メインSIMのテザリングでも足りそう 。
テレビ会議(音声のみ)の場合はなんとかなりそう。映像ありは難しそう。
コスパの良い回線ではあるが、昼の32kbps制限、これをどうにかクリアしないとメインとしては使いものにならないので、安易な導入は難しくマイそくの制限を考えた人すごいと思った。
デュアルSIM機、またはデュアルSIMモバイルルーター、サブ携帯など何かしらまともな通信ができる手段がないと、必要なときに通信ができなくなる可能性がある。
とりあえず、つなぎっぱなしでも、windowsアップデートが始まろうとも、うっかり大量に通信量を消費されるような心配がないというのは素敵です。
その後
なんだかんだ言いつつも解約はしていません。
マイそくSIMは便利で、いろいろな端末で使いたいのですが、使う端末へのSIM入れ替え作業は面倒です。
マイそく活用のために、iijmioで税込1,670円でAterm MP02LN SAを、回線契約無しでも買えるので買いました。回線契約しないのになぜか身分証明書のコピーは送らなければなりませんが、とても軽くて小さいのでポンとポケットにいれてネット環境を持ち歩く事ができます。
画像を借りたAmazonはもう少し高いです |
もうちょっと高機能なモバイルルーターも持っていましたが、重くてデカイので、低性能だけど小さく軽いものを買いました。低性能なモバイルルーターですが、1.5Mbpsのマイそくだったら十分すぎます。
メルカリとかで未開封+予備バッテリー付き販売している人が数人いて、なぜ?と思ったらiijmioでメルカリの半額で買えるようです。予備バッテリーも付属します。
https://www.iijmio.jp/device/nec/mp02ln_sa.html
※2023/12 1,670円で買えなくなってます。