AndroidWearの現状
AndroidWearほぼ滅びています。
たまにメルカリなどでゴミ同然として売ってますが、まれにガジェットに詳しくない人が高い値段付けて全く売れてない様相を見たりできます。
現在Google製スマートウォッチのOSはwearOSと名前を変えていますが、古い製品はwearOSにアップデートできないため、以前のAndroidWearが入っていることがあります。
自分は、スマートウォッチを所持していなかった頃に、本当に使うかわからないためにお試しとしてLGGwatchを安く中古で購入し使っていました。
LGGwatchはスマホなしで音楽を持ち歩ける、聴けるという今までにない体験をくれたためwearOS2の新しい時計を買う動機にもなりました。
Google製スマートウォッチの音楽環境の現状
GooglePlayMusicサービス終了後wearOSでは2年程度YoutubeMusicのwearOS版が提供されず音楽再生ができなくなってしまいました。
現在はYoutubeMusicがwearOS2の端末には対応しました(2021/10ごろ)
wearOSとAndroidWearの音楽管理の違い
wearOS
wearOS上のGooglePlayMusicアプリやYoutubeMusicアプリでは、時計内のアプリが自分でGooglePlayMusicやYoutubeMusicと通信して音楽をダウンロードします。(していました)
androidwear
古いAndroidwearのGooglePlayMusicアプリは、スマートフォン端末のGooglePlayMusicアプリと同期してスマートフォンにダウンロード(または同期)した音楽を転送して聴くという使い方をします。
ということはweb上のサービスが終了した今でもSDカードや、ファイルサーバーなどネットワーク経由でスマホのストレージに入れた音楽を時計に転送することはできます。
昔のようにweb上のGooglePlayMusicでプレイリストに追加した音楽を時計に自動同期といった便利な使い方はできませんが、スマホに入れた音楽を時計に転送して聴くという使い方はできます。 ※1
以前の経験を活用し、最終版のandroidwearでの音楽再生を考えます。
※1YoutubeMusicではこの機能はなく、プレイリストを更新しても時計上の音楽が変わったりせず、再度ダウンローしなければならず、機能が低下してしまっています。
wearOS2で聴けばいいんじゃないかな?
wearOS2で音楽聞けばいいのでは?という疑問が湧くのは普通です。wearOS2のYoutubeMusicアプリはAndroidWearのGooglePlayMusicアプリと比較して大変機能が少ないです。致命的なのが電池もちです。
一例を挙げます。
- スマホ側でのプレイリスト更新による時計音楽の自動同期機能が無い
- プレイリスト、アルバムの中の1曲選択ができない
- 電池消費が激しい。AndroidWearの場合電池のこり30%で20分は聞けますが、wearOS2は30分で100%から20%ぐらいまで減ります。
- snapdragon3100+クラスだとYoutubeMusicは動作が重い
なぜCPUもOSも古い方が機能、ユーザーexどちらも上なんでしょう?
現状でAndroidWearで音楽を流す
以前android8の端末とLGGwatch(androidwear)を接続しようとして苦しんだ事を記事にしました。
https://blogger.kinkuman.net/2019/09/wearosandroidweargoogleplaymusic.html
色々知識がたまってきたので、Androidwear音楽鑑賞の最後の環境を作ります。
必要要件
- 母艦スマホはandroid7以下、7.1や7.2などマイナーバージョンはOK
-
母艦スマホと時計同期用のwearOSアプリ
- 時計用GooglePlay開発者サービス
- パソコンとadbと言われてわかる知識と経験値
手順
Android7までのスマホへwearOSアプリをインストールし、時計を初期化しペア設定する。時計用アプリが入ったGooglePlayMusic(スマホ版)がインストールされていれば、時計にもアプリが自動的に入るかもしれない。(入ってない場合もある)
自動的に入らない場合は、手動で行う必要がある。
調査の結果wearOS用アプリが入っているapkはこれだったapkmirrorなどから取得してこよう。ほかのapkと比較するとサイズが2M弱ほど大きいので見分けがつきます。
Google Play Music 8.0.6322-1.W (Android 4.1+)
スマホには、このファイルをSDカードでもなんらかの方法でコピーしインストールします。
時計にはこのapkファイルはそのままは無理なので、ファイルの拡張子apkをzipに変えるとzip解凍アプリなどで開くことができるので開く。
asset->rawフォルダの中にAndroidWear時計用の
Google Play Music 3.2.1が入っていて、このapkを時計にサイドロードします。※サイドロードのやり方は終わりの方に書きます。
しかし、AndroidWear時計にアプリを入れるにはGooglePlay開発者サービスの土台が必要で、GooglePlay開発者サービスが時計にインストールされてからでないと時計版GooglePlayMusicは入らないという順番の制約があります。
手動でインストールを頑張っていたが疲れはてて寝て、起きたらインストールされていた。時計用のGooglePlay開発者サービスは時計がセットアップされた後ほっとくと自動的に入ることを経験している、
手動では
Google Play services (Wear OS) 21.15.15 (050300-371058782) (050300)
をインストールをがんばっていたが成功しなかった。
開発者サービスがインストールされた後
androidWearに対するGoogle開発者サービスが寝ている間に勝手にインストールされたので時計にGooglePlayMusicのapkをインストールできます。
サイドロードを試みて、時計にGooglePlayMusicアプリをインストールします。
母艦スマホでGooglePlayMusicを起動します。インターネット上のGooglePlayMusicはサービス終了したので、その部分は使用できませんがが、 スマートフォン端末上にある音楽ファイルは自動的に検出され、ライブラリに出てきます。
時計に同期したい音楽ファイルを選んだり、プレイリストを作ればその単位で時計に同期できます。
時計との同期は設定から |
wearのダウンロードの管理から |
スマホにコピーした音楽ファイルを選択して同期できます。 |
スマホ本体側のアプリで編集したプレイリスト、音楽の削除や追加は自動で時計に同期されます。bluetoothで通信するので同期に時間がかかるのだけは仕方ありません。
手動で失敗したときのメモ
失敗したので参考にならないが、使うバイナリはここから得ました
https://www.apkmirror.com/apk/google-inc/google-play-services-android-wear/google-play-services-android-wear-21-15-15-release/google-play-services-wear-os-21-15-15-050300-371058782-android-apk-download/
試せていないが、開発者サービスの上書きは以下のように-rをつけてやる
adb install -r xxxx.apk
普通にインストールしようとしたらだめで、開発者サービスをアンインストールしたらデバッグがつながらなくなって困った。アンインストールはしないほうがよさそう。
今回試せていないが、今のバージョンより古いバージョンを入れる場合は-rと-dのオプションを付加する。
adb install -r -d (apkファイルのパス)
【参考】
https://blog.integrityworks.co.jp/2017/11/13/android4-2-or-higher-adb-forced-installation/
https://qiita.com/hi2lu3/items/7854d7c8e5243a2b5f9f
消せないアプリのパッケージ名調査は
adb shell
して
am monitor
として、スマホ側で対象のアプリの起動、するとパッケージ名が表示される。
q
でモニターは抜けられる。
DELETE_FAILED_INTERNAL_ERROR1が発生する場合は
pm uninstall -k --user 0 package名
とする
公式adbマニュアル
https://developer.android.com/studio/command-line/adb?hl=ja
サイドロード
サイドロードは時計にapkを直接インストールする方法。
要点だけ書いています。
スマホで開発者モードをON、adbデバッグON
時計で開発者モードをON、adbデバッグON
wearOSアプリでbluetooth経由のデバッグをONにする。
スマホをPCとケーブル接続し、adbデバッグの許可する。
コマンドプロンプトから
adb forward tcp:4444 localabstract:/adb-hub
と打ち込む
adb connect localhost:4444
として仮想デバイスとなっている時計につなぐ
adb devices
で時計の仮想デバイスがでてくればok
adb -e install ファイル名.apk
として時計に入れたいアプリを指定する。