一畳のくつろぎタイム

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2022年5月27日金曜日

データ通信料をギガと呼ぶ風潮について考えてみた

戯画が足りない!

 

きっかけ

 

携帯電話会社のCMがデータ通信量のことを「ギガ」と呼んでいた。

 

「今月スマホ使いすぎて「ギガ」が足りない!」

 

スゴイ違和感を感じた。

なぜならギガというのは単位ではなく、単位の数値が多くなった場合に省略に使う記述だから。




キロとかメガとかギガの話

 

あまりお金をキロとかギガの単位で言いませんが、

 

お金:

1円

1キロ円(1,000円)千円

1メガ円(1,000,000円)  百万円

1ギガ円(1,000,000,000円) 10億円

という事です。

ゼロが3つずつ増えていきます。

 

長さや距離:

1メートル

1キロ(メートル)※省略することが多い

1メガメートル ※聞いたことない  地球の直径でも約12,700kmなのでメガは必要なさそう

 

重さ:

1グラム

1キロ(グラム)(1000g) ※こちらも省略してグラムが無い場合も多い

1メガグラム (1000kg) ※トラックの積載量などで1トンという別の単位で呼ぶことが多いが、メガトンパンチという表現はある


 

メートルやグラムといった単位は状況や文脈から単位がわかる場合は省略される事もありますが、 1のような数量がなくてキロだけ登場する事はありません。

 

体重がキロ増えた。

東京駅までキロです。

 

増加分がグラム単位やメートル単位ではなく、どの程度の尺度を基準にしているのか、なんとなくは伝わりますが変です。


コンピューターの世界の単位は?


コンピューターの世界では比較的早くギガという記述を使っています。

情報量はバイトというのが円やグラム、メートルに相当する単位ですが、1バイトはアルファベット文字1文字を表せる程度の大きさしかないので、1キロバイト、1メガバイトという単位がすぐに使われるようになりました。

今は1ギガバイトという単位がコンピューターの世界では基準的な大きさとなっています。

 

 

バイトという言葉の認識

 

 通信会社のCMが

「今月スマホ使いすぎて「バイト」が足りない!」 

と言った場合は違和感がないのですが、一般人にとって

バイト=アルバイト

で、スマホ使いすぎたから仕事をして稼ごうという意味に変わってしまいます。

 

「今月スマホ使いすぎて「ギガバイト」が足りない!」 

が正確な表現なのですが、長いです。

欲を言うと何ギガなのか数値が欲しいです。

「今月スマホ使いすぎて「あと3ギガバイト」が足りない!」 

のような


ガラケー全盛期にあった謎の通信単位


しかし思い出してみるとパケットという言葉がありました。

パケットは小包の意味で、コンピューターでのパケットはTCP/IPにおけるネットワーク層でのデータを指す単位などで使われる言葉ですが、携帯電話会社では128バイトのデータを1「パケット」と呼んで課金計算していました。

IP通信の単位のパケットと携帯電話会社が使った「パケット」という言葉は別物でした。 


※このあとの文章では「」の付いていないパケットは、IP通信での意味、「」付きは携帯電話会社の造語として説明します。


「パケット」使いすぎた、通信しすぎた事を意味しています。

 

IP通信におけるパケットと携帯電話会社の通信料単位の「パケット」は違う意味で、分かりにくいと思いながらも利用者はこれを受領していました。というより普通の人はTCP/IPの方のパケットは知らない。

 

私はなぜ情報量をバイトで表現しないのか不思議でならなかったが、課金の単位であることを知り納得はした。

 

携帯電話会社における定義は

「パケット」=「通信量(料)の単位」

の意味で、

この事を考えると

「ギガ」=「通信量(料)の単位」

は、「パケット」を「ギガ」に置き換えただけだという事がわかる。

 

つまりiモードから変わってないのだが、ネットワークに詳しい人じゃないと正確な意味をしらないパケットと、電波のHzなどで一般的な単位と組み合わされて使用されるギガという言葉の使用頻度から違和感を感じてしまうわけなのだ。

 

 

結論

パケットをギガと言い換えただけ。  

そもそも変だった。 
 
パケ死があるならギガ死もあるのかと考えたが、昔と違い通信しすぎると速度制限されるだけなのでギガ死はない。
 
※パケ死、通信しすぎて高額請求が来る事 
 
 
ネットワークの知識は人に教えられるレベルですが、単位の話は素人なので、もしも間違ってたらすいません。