Android6以降にはSDカードを内部ストレージ化する機能があり、
SDカードを内部ストレージ化し、ゲームアプリをSDカードに移して使っていたカードは、書き込みが多かったのか、予想よりも早くお亡くなりになってしまった。
その時使用していたのはTranscendのこんな感じのもの
転送速度はそこそこ、速度重視の普通のカード |
内部ストレージ化して使っていたSDカードは、スマホの一部のようになっているため、使えないようになったときはそれなりに精神的ダメージを受けた。
今回はゲームアカウントの引継ぎ機能を使う前にゲームが起動不能となったのでSDカードと一緒にゲームアカウントも死ぬ事になった。
(惰性でやっていた部分もあったので、やめる良いきっかけでもありましたが(´・ω・`))
という事で、内部ストレージ化して使う場合はドライブレコーダーなどに使う高耐久モデルがいいのではないかという結論になり、色々と情報収集しました。
高耐久モデル
高耐久モデルは通常の2倍の価格となっており、お買い得感は薄い。
また転送速度も通常のモデルと比較すると非常に地味な数値となっている。
つまり遅い。
特徴として高耐久モデルはフラッシュメモリにMLCを採用している事が多い。
私が1番好きなメモリ会社であるトランセンドでは、ホームページで使用しているフラッシュメモリの種類を記載している。
https://jp.transcend-info.com/Products/No-727
最近ののSSDの寿命(TBW)を見ていると、TLCの3DNandと、MLCの3Dではない普通のNandだとTLCの3DNandの方が寿命が長いので専門的な事は良くはわからないが、3Dではない普通のTLCと比較すればMLCの方が絶対に良いという認識でいる。
※TBW=TotalByteWritte 書き換えられる総量のこと
こんな感じの認識
SLC > 3DNand MLC > 3DNand TLC ≒ MLC > TLC
3DNandTLCの寿命がMLCに勝るのは技術の進化による結果だと思う。
※最近売ってるSDカードは普通TLCです。
>MLCの高耐久SDカード、割高感がある |
壊れたSDカードの代わりに、上のモデルが欲しかったが、価格が高いので、微妙な妥協をして下を買った
高耐久モデルとは謳っていないが、フラッシュはMLCである |
壊れてみないと結論がでないのがフラッシュメモリであるので何とも言えない。
残念ながらSDカードのスペックにTBWが書いてある事は稀なので、TBWに相当する数値を見て比較する事となる。
普通のSDカードの場合は速度や容量ばかりで、相当する数字も見つけられないのであるが、高耐久モデルについては連続録画時間 が記載されている。
これを比較するぐらいしかなさそう。
3DNandTLCの高耐久モデルの登場
Amazonからは見つけられなかったが、TranscendのサイトにはMLCではない高耐久カードというものが掲載されている。3DNandと書かれているがおそらく3DNand TLCだと思われる。
https://jp.transcend-info.com/Products/No-993
SanDiskだとAmazonにも商品がある。3DNandTLCの場合、このフラッシュメモリはSSDの価格を大きく下げた要因でもあるので、このカードも高耐久の中ではとても安い。
SanDisk ハイエンデュランス |
これまでの高耐久でMLCを使用したモデルと比較すると、同じ32ギガの製品だったとして、高耐久モデルがアピールしているドライブレコーダーの連続録画時間が
- 5,000 hours これまでの高耐久MLCモデル
- 2,500 hours 3DNand TLCモデル (上の画像のもの)
となっており耐久度としてはほぼ半分である。
TranscendのMLCモデルの場合は同じ32ギガの商品で6,000hoursとなっているので、値段が高いのにはちゃんと理由があるのが分かる。
このモデルの速度チェック記事は以下
https://kinkuman.blogspot.com/2019/11/sandisksd.html
高耐久モデルを購入するときは、連続録画時間かTBWが説明やアピールポイントとして記載されているモデルを買わないとさほど高耐久でない可能性が高い。
ただ高耐久と言ってもピンからキリが存在するという事は頭に入れておきたい。
そしてその耐久度の性能はある程度価格と比例していると感じる。
MLCを謳い、高耐久な高価なSDカード |
しかしメーカーに対する信頼というのもあり、GIGASTONE買うんだったらSanDiskかTranscend買うかな。
まとめ
本当に長く使える高耐久のものを求めるのであれば、同じ容量で価格が2倍ぐらいするモデルを買う必要がある。究極はindustrialモデル。
3DNandTLCを使ったモデルが登場してきており、価格が普通のモデルと大きく変わらないが、耐久度はこれまでのMLCを利用した高耐久モデルの半分程度と劣る。
しかし容量の大きさがそのまま耐久度の増加につながるので、ワンサイズ上を買えば
32ギガモデルだと2,500時間だが64ギガモデルだと5,000時間となる。
128ギガモデルなら10,000時間。
32ギガで5,000時間のものを買うか、64ギガで5,000時間のものを買うか結局価格は似たようなものとなる。
価格同じならTLCの3DNandを採用したモデルを買う方が容量が多くてお得なような気がする。
現在は32ギガ~128ギガあたりがこなれた価格になってきているので容量と金額と耐久度が一番バランスが良いと感じるものを買うのが良いと思う。
ちなみに2,500時間でも日数に換算すると104日である。
104日間フルHDビデオ録画に耐えうるという事なので、2,500時間でも結構頼もしい数値である。
今回はTBWに着目して比較しているが、ドラレコなどでは高温での運用になる事もあるため、それが原因で壊れる事も多い。TBWが多くても熱で壊れたら元も子もない。
その後
2019年にこの記事を書き、その後2024年ですが、この記事以降に買ったSDカードは死んでいません。
最近は、用途別にSDカードを使い分けています。
どうでもいい用途
さっとデータを入れて渡すようなUSBメモリ的な使いかたや、ラズパイで気になったイメージをサクっと書き込んで試すときはあきばおーなどで200~300円程度の一番安いSDカードを数枚買っておいて、適当に使っています。メーカーもこだわっていません。
使い捨てです。
スマートフォン、長期稼働ラズパイ
Transcendが一番好きですが、コスパが最高なのでSanDiskのHigh Enduranceをメインに使用しています、今のところ壊れた事はありません。
SandDiskのMax Enduranceも試しましたが、High Enduranceでも壊れていないのでHighEndurance程度でもいいのかな?と思っています。
やはり価格=性能だと思います。 |
ドラレコ
まだ検証期間が短く答えがでていません、現在使用しているのはTranscendの高耐久モデルです。
トランセンドジャパン 高耐久 microSD 128GB |
ドラレコ本体との相性もありそうですが、設置から6か月いまのところは壊れていません。