一畳のくつろぎタイム

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2025年10月16日木曜日

BIGLOBEメールで迷惑メール判定されない? X-Biglobe-spamcheckヘッダが付かない原因を調べてみた

Biglobeメールのユーザーなのですが、数日前からspam判定されない迷惑メールが大量に届きて困ってます。(2025/10/16 に記事書いてます)

[spam]と件名についたメールは即ゴミ箱へ行ってもらってるので、目にすらしないのですが、本日の受信箱がこれです。何が起きた?

全て迷惑メールなんです

 これまでは次のように件名の前に[spam]が付与されます。

ゴミ箱です

 

調査

メールは次のように調べます、Thunderbirdです、ソース表示もできないメーラーは使うのを止めることをお勧めしたいです。


 

1つメールを調べてみると、dkim=pass dmark=pass spf=passと迷惑メールなのに技術的には完璧なメールが届いており、 戦慄します。
マジか、日本のちゃんとした中小企業でもspfのみのところって多いのに。

 

Authentication-Results: rcpt-imp.biglobe.ne.jp;
    dmarc=pass header.from=service.llzhw.cn;
    dkim=pass;
    spf=pass smtp.mailfrom=service.llzhw.cn;
    sender-id=Pass (pra) header.From=service.llzhw.cn

 しかし調べていくと技術的に完璧なメールは多くはない。spf=fail、dmarc、dkimがnoneでも[spam]が付かずに届いている

Authentication-Results: rcpt-imp.biglobe.ne.jp;
    dmarc=none header.from=zUnGl.com;
    dkim=none;
    spf=fail smtp.mailfrom=zUnGl.com;
    sender-id=Fail (pra) header.From=zUnGl.com

色々メールを見ていて1つ気づいたことがありました。 

BIGLOBEの迷惑メール判定ヘッダが無くない?

<こういうヘッダ> 

X-Biglobe-spamcheck: 0.00%
X-Biglobe-VirusCheck: Wed, 1 Oct 2025 17:02:01 +0900

 

BIGLOBEメールで「X-Biglobe-spamcheck」が付かない原因を調べてみた

spam判定されるメールには [spam] が件名につくのに、明らかに怪しいメールが素通りして受信トレイに。

現象の概要

通常、BIGLOBEのメールには以下のようなヘッダが付与されます。

X-Biglobe-spamcheck: 100.00%
X-Biglobe-VirusCheck: Thu, 16 Oct 2025 14:41:05 +0900

しかし、最近届いた一部のメールではこのヘッダが存在せず、
spf=failspf=softfail であるにもかかわらず、spam判定されていませんでした。

調査して分かったこと

届いたメールの Received: ヘッダを比較すると、BIGLOBEのサーバ名に違いがあることに気づきました。

  • imta1022.biglobe.ne.jp → spamcheck あり
  • imta0026.biglobe.ne.jp → spamcheck なし
  • imta1002.biglobe.ne.jp → spamcheck なし

つまり、サーバクラスタ(imtaXXXX)によってspamチェックの動作が異なっています。
imta1022系では正常にヘッダが付与される一方で、imta0026imta1002系ではヘッダが付いていません。

おそらく、特定クラスタでスパム判定モジュールが停止または除外設定になっていると思われます。
公式情報はありませんが、障害報告や仕様変更の可能性もありそうです。

ユーザー側でできる対策

X-Biglobe-spamcheck に頼らず、自分で振り分けルールを作ってしまうのが確実です。
例では迷惑メール判定のマークを付けるだけになっていますので、お好みで、メール削除(ゴミ箱行)などに変えてください。

1. SPF結果を利用する

メールヘッダの Authentication-Results: に含まれる
spf=fail または spf=softfail または spf=none またはspf=permerrorの行を検索条件に追加。
まともな相手からのメールはspf=passです。


よくわかっておらず対策していない中小企業や、頑張って書いたけど記述にミスがあったりするケースがあり、spfがfailになる場合も少ないですがあります。
そういう会社と連絡している場合は、そこからのメールだけ別のフォルダなどに振り分けしましょう。 

 

2. 差出人ヘッダを条件にする

迷惑メールなのに技術的には完璧なメールに戦慄しましたが、技術的に正しくするために必要なのか決まってcnドメインなのです。 差出人Fromをチェックしましょう。

cnドメインに友達がいたら困りますが、私はcnからメールが来ることはありません。

xyzとかいういかにも怪しいドメインを買おうとしている人がいたら止めてあげてください。

 

3. SPAMERご用達メーラー

Spam出す人たちに人気のメーラーがあります。
X-MailerがSupmailerとFoxmailだったら無条件でSpam認定します。


 

 

 

まとめ

今回の調査で分かったのは、BIGLOBE側の障害、もしくはメールサーバーによって機能していないかもしれない。

上記メールフィルタ設定と、迷惑メール判定が機能しているメールサーバーの[spam]判定で、8割ぐらいのメールは中身を見ないでゴミ箱へ捨てられます。 

あとは、手動になりますが、

  • メールの中にリンクがあって、リンク先がcnや怪しいドメインではないか?
  • 利用しているサービスなら、心当たりがあるか?

といった、普通の判定をすることになると思います。 
私は2通ぐらいなら許容範囲です。

現時点ではBIGLOBE側の対応を待つしかありませんが、
ユーザーが自力でフィルタ設定を工夫すれば、十分防御可能です。