一畳のくつろぎタイム

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2025年6月5日木曜日

お金持ちってどこから?


お金持ちってどこから?

職場を変えて、少し収入が上がった。
可処分所得が増えたので、調子に乗って、普段なら最安で済ませてたものを、ワンランク上の商品にしてみたり、数万くらいの欲しかったものを買ってみたり、貧乏人なりにちょっと贅沢してみた。

……と言っても家具、家電なんかなので、まあ散財ではないとは思ってる。

長いこと、石川啄木の

「はたらけど はたらけど猶 わが生活 楽にならざり ぢっと手を見る」

を地でいくような暮らしをしてきた。

とてもやりがいのある仕事ではあったのだが、 いま風に言えば、いわゆる「ワーキングプア」ってやつだと思う。

今は少しは貯金もできるようになり、そんな中ふと、
「お金持ちってどこからお金持ちなんだろう?」
という疑問が浮かんできた。

 

お金持ちの定義

調べてみたところ、「純金融資産保有額」で5段階に分類してるものがあった。

セゾンの暮らし大研究より)
  • 超富裕層……5億円以上
  • 富裕層……1億円以上〜5億円未満
  • 準富裕層……5,000万円以上〜1億円未満
  • アッパーマス層……3,000万円以上〜5,000万円未満
  • マス層……3,000万円未満

※ここでの「純金融資産」は、預貯金、株、債券、投資信託、保険など。負債を差し引いた純粋な金融資産、不動産は純金融資産に含まれないため、不動産持ちは除外して考えます。

正直なところ、金額にまったくピンとこない。 

この区分を見て「たぶん『お金持ち』っていうのは準富裕層以上のことなんだろうな」となんとなく思った。
でも、マス層にいる自分からすると、アッパーマス層の人でも十分お金持ちに感じる。

じゃあ、アッパーマス層と準富裕層で何が違うんだろう?
3,000万円とか5,000万円って、どこに境界があるのか、いまいちピンとこない。


自分なりに考えてみた

ガンガン働いて稼いでる人でも、体を壊したり、何かトラブルがあれば、収入ってすぐに止まってしまう。
どれだけ高収入でも、支出も大きければお金は残らないし、資産が増えない限り「お金持ち」とは言えない気がする。

じゃあ、どういう人が「お金持ち」なのか。
自分は、働かなくても生活が成立する人なんじゃないかと思った。

これはあくまで自分の中の定義だけど、何かで足元をすくわれたときに、「それでも暮らせる」っていう安心感があると、心の状態がぜんぜん違う。
だから、そういう意味で「お金持ち」とはそういう状態なのかなと感じた。

 

FIREとお金持ちの境界

よく「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」って言葉をきくが、
自分で働かなくても、資産が生み出す収入だけで生活できる状態のことである。
それって、自分の中では「お金持ち」な状態とイコールかもしれない。

仮に5,000万円の資産があって、それを株や投資信託で年4%の利回りで運用できたとしたら、年間で200万円の不労所得になる。

1億円なら、4%で400万円/年。これだけで暮らせる人は多いと思う。

逆に、アッパーマス層の下限である3,000万円だと、4%で120万円/年
これだけじゃ、月10万円なので生活は厳しい。でも、他にも収入があるなら、安心感はあると思う。

ちなみに年間240万円(=月20万円)使えるとしたら、まあ贅沢はできないけど、生活はできる。
この240万を年4%で得るには、資産が6,000万円必要。つまり、準富裕層ゾーン。

このように考えていくと、5段階に分類された金額に理由が見えてくる。

 

NISAの話も少しだけ

ちなみに、「インカムゲインには税金がかかるよね?」って話もあるけど、
NISA(少額投資非課税制度)を使えば、一定の資産までは非課税で運用できる。

2024年から始まった新NISA制度では、非課税枠の上限が1,800万円まで拡大されている。
資産がもっと大きくなると非課税枠を超えるけど、資産を増やす最初の一歩にはかなり優しい制度だと思う。

 

私の結論

というわけで、自分の中でのお金持ちの定義は

「働かなくても生活に困窮することがない人」

なんじゃないか、という考えに落ち着いた。

つまり、「お金持ちになること」と「FIREを達成すること」は、けっこう本質的には同じなのではないかと。

FIREでは、早期リタイアによる労働から解放される点に注目されているように感じるが、 6,000万の資産をつくり、FIRE可能状態でFIREせずにさらに普通に働いて生活を賄う収入を得れば、毎年240万円何もしなくても資産が増えるのだ。

アッパーマスの人は準富裕層に、準富裕層は富裕層へのアップグレードは現実味を帯びている。

ちなみに資産3,900万円で働かないフルFIREすると、自分で生活保護の仕組みを用意したのとほぼ同等となる。自由はあるし、いざとなったら3,900万があることの後ろ盾は強いが、準富裕層レベルまでは資産を増やした方が良いと感じる。
 

 

おまけ:FIREでよく出てくる25倍の意味

FIREの説明を読んでると、「生活費の25倍の資産が必要」って書いてあることが多いけど、どこから来た数字なのかよくわからなかったが、今回調べた事で理解できた。

これって結局、年4%の利回りを前提にした計算。

たとえば:

  • 生活費が年間300万円の場合 → 300万 ÷ 0.04 = 7,500万円
  • 年間250万円の場合 → 250万 ÷ 0.04 = 6,250万円

つまり、

必要資産 = 生活費 ÷ 0.04

ということになる。

この「÷ 0.04」が「× 25」になるので、生活費の25倍が必要資産という式になるわけだ。
「25倍」っていうのは、単なる目安じゃなくて、理にかなった計算式から出てきてる。

 

さいごに

長く「ぢっと手を見る」側だった自分が、ちょっと余裕が出てきた今、
「お金ってなんだろう?」「お金持ちってどんな状態なんだろう?」と、あらためて考えてみた。

答えは人それぞれだと思うけど、自分にとっては「不安なく暮らせる状態」を目指すことが、お金持ちに近づくことなのかもしれない。

資産がすべてじゃないけど、心の自由につながるものではあると思う。

だから自分は、無理のない範囲で、少しずつでも資産形成を意識していこうかなと思っている。


私の資産形成は👇こんなかんじ、資産だけで生活なんて不可能なマス層下位ですが、優待を楽しむ形でほそぼそとやってます。

ケチなオタクが趣味で選んだ株主優待
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