一畳のくつろぎタイム

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2021年3月23日火曜日

Raspberry Pi4のCPUの性能をIntelCPUに置き換えて把握する

Raspberry Pi5の評価の記事を書きました。参考にどうぞ

https://blogger.kinkuman.net/2024/03/raspberry-pi5cpuintelcpu.html

 以下はPi4の評価です。

 Raspberry Pi4のCPUはBroadcom BCM2711で、ARM系CPUの性能はいまいちピンとこないので、intelだったらどのあたりなのかと考えると自分はわかりやすい。

前にも似たような事を調べたので再度やってみる。

うちのラズパイ4

Broadcom BCM2711のスペック

ARM Cortex-A72  のクァッド(4)コアの1.5GHzである。 ARMは省電力故にIntelCPUと比較すると、クロック単位の性能は結構貧弱。

 

比較情報と考察

こちらのサイトで見るとPi4が追加されていた
https://www.the-toffee-project.org/truebench/index.php?page=home&lang=japanese

このグラフの中から探していくと、どうもIntel Celeron J1900とニアリーイコールで、有名どころだとIntel Core2 Duo T6500より1割程度性能が劣る。

Intel Core2 Duo T6500

Core2Duo T6500は2009年のプロセッサで、2コア2スレッド2.1GHzという仕様です。

Core2Duo言ってる時点で、現在の水準で性能が高いわけがない。しかし足りなすぎるかというとそうでもない。Webブラウザでさほど飾っていないWebサイトを見る程度の作業で不満を感じるレベルではない。サーバー用途だったら問題ないだろう。


Celeron J1900?

知らないCPUだ、Bay Trailというコードネームで2014年ぐらいに流行ったAtom系の省電力CPUらしい、一応4コアではあるが省電力コアゆえに性能は低めで、CPUの特性としてはラズパイのBCM2711と立ち位置は同じ。

用途としては省電力であるため、工業用のファンレスPCや、スティックPCなどのようだ。

Celeron J1900搭載ファンレス省電力PC

最近同じ立ち位置にいそうなCeleronN4100(GeminiLake)搭載PCを持っているので、それと比べてみると

https://www.cpu-monkey.com/ja/compare_cpu-intel_celeron_n4100-842-vs-intel_celeron_j1900-327

CeleronN4100のだいたい半分の性能らしい。

CeleronN4100搭載PCはまともに使うにあたって、正直ぎりぎりのPCである。省スペース、省電力で価格も安めという観点から購入しました。 ぎりぎりストレスなく作業ができるという事なので、決して性能が足りないという事ではない。ぎりぎり普段使いできるPCである。

Celeron J1900はその半分なので、まぁ普段使いは無理ですね。


まとめ

ラズパイ4はラズパイ3の2倍程度の性能向上をしているが、搭載メモリやストレージ、バスといった部分の性能向上が大きいため、思ったよりも過大評価していたと感じる。

普段使い(windows10で軽いゲームや動画再生)レベルまではまだまだ先のようだ。

スペックからはWindows10を動かすのに問題はなさそう。(Core2Duoで動きますからね)

動画再生(h264)についてはラズパイは専用の回路を持ってるみたいなので、動画再生についてはCPU使っていないので上手にできそうです。


個人的ベンチマーク

こちらの記事ではラズパイのUnixbench結果も掲載しています。クラウドとの比較なのでいまいちわかりにくいかもしれませんが、ラズパイ4のCPU性能が特に高くない事はわかります。

一例手元にあった古いリアルマシンとの比較を抜粋しておきます。

UnixBench参考値

  • Raspberry Pi4  score 743
  • Core i3 2100(2Core4Thread)を搭載した普通の古いデスクトップPC score 1700

Antutu bench ver10参考値

Android13を載せた状態で計測しています。GPUが計測できず0なので、総合値はあてになりません。CPUの数値を参考にしましょう。

※CPUは1800MHzでオーバークロック、GPUは750Mhzへオーバークロックしてあります。

config.txtへ以下の設定を追加(チップの冷却は必要です)

over_voltage=6
arm_freq=1800
gpu_freq=750 

 

antutu benchmark ver10

ロースペックのスマホ並みです。 かなりしょっぱいですね。😂
Androidとして普通のアプリを動かす分には支障はありません。ゲームは重いし落ちます。
AntutuではGPUが測定できず0ですが、ゲームをした体感ではgpu_freqはノーマルの500と比較すると明らかに描画性能は向上します。
Androidを載せる場合にはこの設定は必須かもしれません。

(※性能向上とはいっても、ガクガクが、カクカクぐらいになるだけです)

GeekBench6

シングル性能285 マルチ性能657

シングル285とマルチ657(Antutuと同条件)


 

GeekBench6で比較するとシングル337、マルチ608のCeleron N4000(2core) が近い数値です。Celeron J1900よりは性能が上のように感じます。
GPU性能はアプリが落ちてしまい測定不可能。

N4000搭載スティックPC

 

そのほか

LAN(NIC)の速度はこちらの記事で書いています。

CPU温度やヒートシンクについてはこちらの記事で書いています。 

Raspberry Pi 400はオーバークロックしなくてもCPUが最初から1.8Gと性能が高いです。実はチップが新しく2200MHzまでオーバークロック可能らしいので1台ほしいところです。

買う場合、画像リンクのAmazonは高いからKSYさんで買うのをおすすめします